天下泰平、華のお江戸のちょっと北、日光と江戸を繋ぐ宿場町「極嵐(ごくらん)」に、キップのよさで評判の瓦版屋の娘がいた。器量好し笑顔よしの看板娘には日々結婚話が持ちかけられるが本人は特ダネ探しに夢中の日々。そんなある日の昼正午、遊女が失踪したという話が瓦版屋に持ち込まれ、時同じくして謎の浪人剣士が瓦版屋に籠城する…。(第一景)
 
同時刻の昼正午、表の辻が遊女失踪事件で賑わっている頃、瓦版屋の奥座敷では、ひと組の夫婦が酒を飲み交わしていた。なまくら刀を持った浪人と、詐欺師まがいの女商人、その愚図愚図夫婦は、とある商人を騙して大金をせしめようと画策していた。そこに謎の浪人剣士が現れ、籠城を始めるが…。(第二景)
 
瓦版屋の牛の正刻(正午)からの1時間を、表の辻の騒動を描いた第一景と、同じ時刻の奥座敷を描いた第二景という構成で描く《同時刻同時進行コメディ!》

【BUNNER】