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ヒゲコラム

Producer's Note ヒゲコラム

最終回「隠れ宿への思い」

いよいよ、本番が近づいてきました。先日は劇団員を観客としたリハーサル、「プレ公演」も終え、稽古も最終段階に入ってきました。そして、稽古開始とともに始めたこのコラムも最終回です。

今回で3回目を迎える「ねりまの隠れ宿公演」。私は今まで、様々な関わり方をしてきました。
まず、第1回は私にとって、6番シードで初めて大きな役をいただいた公演でした。長台詞もあり、演出の久間さんに徹底的に鍛えられたのを今でも鮮明に覚えています。苦しんだ分、公演後に演出の久間さんにいただいた言葉に感極まったりしていました。若かったなあ。
第2回では、公演後のお楽しみイベントの司会者という役回りを受け持ちました。全く経験のない仕事に、必死にテンション上げ上げで臨んでいた気がします。最初は役者よりも緊張しましたが、お客様の生の反応を感じることができて、とても楽しんでやっていました。
「普段6番シードを応援してくださるお客様をお招きする」というコンセプトで催される隠れ宿。回を重ねると、私の中では「ああ、この公演(劇場)は6番シードのラボになるかもなあ。」という考えが浮かんできました。
ラボとはラボラトリー(実験場、研究室)のことです。
普通の劇場で行う公演とは、ちょっと違う公演。
ある意味、実験的な公演。
若い可能性を広げる公演。
もしかしたら、とても魅力的な発表の場になるかもしれない!
AA企画の企画書を持ち込んだ時、代表の久間さんにそんな思いを語りました。
今回の「AA企画」は6番シードにとって、新たなチャレンジです。ある意味、「ねりまの隠れ宿」にとてもふさわしい公演ではないかと考えています。皆様に6番シードの未来、可能性を示すことができたら、成功と言えるのです。

2ヶ月間の稽古を通して、演出家、プロデューサー、出演者、全てにおいて若いパワーが溢れる公演となりました。いよいよ、本番直前。隠れ宿は燃えています。燃え上がってます(比喩ですよ☆)。
劇場で皆様と会えるのを楽しみにしています!



第4回
「年またぎ公演」

前回、演出家による「横分けコラム」に場を譲り、1回お休み。そろそろネタ切れだったので何気に少しホッとしました。元々、ブログやミクシイ日記などは苦手な性格。このコラムに関しては、後半戦もこんなゆるい感じでいきたいと思います(テヘッ☆)。

今公演は6Cでは珍しい「年またぎ公演」です。正確に言うと、本番期間がまたいでいるわけではないので「稽古年またぎ公演」ですかね。つまり、約2ヶ月の稽古期間の途中に年末年始があるわけです。
正直、公演日程が決まった時に「やりにくいかもなあ。」と思いました。たいてい、公演の制作や稽古には「流れ」があります。稽古開始から本番までの間に段々とテンションが上がっていくのです。いい感じで「流れ」ができると、誰とも言わす「そろそろ気持ちを公演モードに切り替えようぜ!」という叱咤が稽古場を飛びかいます。

今回は稽古期間のど真ん中がお正月。いくら稽古期間中と言っても、そこはやっぱり日本人。多少はめでたい気分になるものです。私も元旦は実家で過ごし、新婚の兄夫婦のアツアツぶりにあてられながら、おせちを食べてきました。
せっかくできた「流れ」が正月休みによってリセットされてしまうのではないか?
せっかく良くなった芝居が元に戻っちゃうんじゃないか?
お餅の食べすぎで体型が・・・
のんベのあいつが酒に溺れて・・・、etcetc...
様々な不安がありました。
だから、2006年最後の稽古日、と2007年最初の稽古日は、相当気合を入れて臨みましたね。多分、荒木も同じだったんじゃないかなあ。

そこで迎えた年始稽古。
プロデューサーの不安は、どうやら杞憂に終わったようです。
正月明けの稽古で役者陣が見せたのは、休みボケもテレビボケも飲みすぎも遊びすぎも感じさせない、良き「流れ」でした。年末年始により「公演モード」の気持ちが途切れていないことが、とてもよくわかりりました。
余計な心配してごめんなさい。別に信用してなかったわけではないですよ。

この記事を書いてる時点で本番まで2週間を切りました。
この良き「流れ」を大切にし、皆様に満足していただけるパフォーマンスを見せたいと思います!



第3+α回「ヨコワケコラム」

どもっっ!
初の作・演ということで若干緊張気味の荒木です。
今回は、浅田Pのヒゲ・コラムを間借りして、特別参加の横ワケ・コラムです。

はじめにナゼ横ワケ・コラムなのかというと、私が普段横ワケだからです。
“Simple is the Best!”左から右へと波打っております。
別に中ワケでもよいのですが、左から右へと流れがある為そのようにしております。
「流れに逆らわず自然に身を任せる」これ私の信条です。あと「知らぬが仏」もですが。
※荒木の異文化交流、参照

下は今回役者として参加してる田中寿一作のチキン・三兄弟です。
真ん中が浅田Pのヒゲ・チキン、左隣が私の横ワケ・チキン、そして右側にはナゼだか長谷周作のメガネ・チキンも!この理由が分かる方はかなりの6C通ですね。
※ヒント、過去公演「TRUSH」をご覧ください。

さて、稽古ですが・・・
演出をやってみて思うのはやはり役者って大変だなと。

こっちが言う「ゴキブリのように這って」とか、「親兄弟を呪う感じで」みたいな無理難題にきちんと答えなくてはいけません。しかし今回のメンバーは見事その要求に応えてくれて、手前味噌ではありますがいい役者たちに恵まれたなと嬉しく思っています。

中でも羽生田クリニックの患者の二人には要注目です。
「眠れる獅子」武野内康寛&「22歳にしてお母さんオーラ満載」原裕香が、稽古場を縦横無尽に駆け回っております。皆様乞うご期待!

また今回のタイトル「ザ チキン☆セラピー」のチキンには英語で「恐がり&へタレ」って意味がありますが、ここで一つ私のチキンな体験を。

心理学の性格検査の一つに左右対称のインク絵を見て印象を応える「ロールシャッハテスト」というものがあります。このテストは作品の中にも出てきて、ネタバレになってしまうので詳細は伏せますが、このロールシャッハテストを悪用したどっきりサイトがありました

大晦日。2007年へのカウントダウン前、一人自宅アパートでそのサイトを見つけた私。
左右対称のインク絵を見ている最中にいきなりパソコンから「あの人物」が登場!!

あまりの怖さに「ぶうわおおっ」と一人情けない声を出してしまいました。そしてその「ぶうわおおっ」という悲鳴と同時に除夜の鐘が・・・いままでの人生の中で一番チキンな体験でした。

そして年明け。そんなチキンな噂を聞きつけた椎名が私と同じどっきりサイトを見て怖さのあまり泣いておりました。ザマーみろです(笑)

心の臓の弱い方は本当に見ないほうがいいサイトですので、ご紹介は控えておきます。

ま、そんなチキンセラピーですが、お楽しみに!!



第3回「チラシの話」

前回公演「かりすま」の稽古中、秘かに活動を開始したAA企画が最初に行った仕事は宣伝用チラシの作成でした。
今回、宣伝美術担当の寿魂を交え、3人で企画会議。

「インパクトのあるチラシを作ろう。」
「今までの6Cにない感じにしよう。」
「イラストよりも写真のチラシがいいよね。」
「写真だったら女の子が華があるよなあ。」
「情報を分かりやすく、大きく載せたほうがいいんじゃない?」
「シンプルな色使いで・・・。」

なかなか白熱した会議になり、様々な意見が出ました。
中には結構過激な案も出ましたが(内容は秘密)、最終的には女性モデルを使った写真をベースに何パターンか撮ることに。
モデルをお願いしたのは劇団ももいろぞうさん主宰の鷹島姫乃さんです。彼女はモデル業もしているので、場慣れしているし、イメージも合う。すぐさま、オファーしたところ、快い返事をもらい撮影となりました。

撮影日。
ここでも、プロデューサー、演出家、宣伝美術の3人がそれぞれ勝手な注文を出していきます。特に演出家荒木はチキンのかじり方にもこだわりを見せました。繰り返される撮り直しに10本程用意したチキンは全部使うことに(一口ずつかじられ残ったチキンは、撮影後スタッフの胃袋におさまることとなりました)。
そんな様々な注文を笑顔でこなしてくださったのが、寿魂の知り合いのカメラマンさん、杉大輔氏。今回、初めて一緒に仕事をさせていただきましたがにこやかに仕事をこなす姿にプロ意識を感じました。
ありがとうございました!

深夜まで及んだ撮影で、撮った枚数は数十枚。
衣装やカツラを替え、、いろんなパターンを撮りました。ボツになった写真の中にはちょっとセクシーなものもあります。お見せできないのが残念ですが・・・。
モデルさん、カメラマンさん、本当にお疲れ様でした。

AA企画の活動開始初期の大仕事。
今後の波乱万丈な展開を予想させる一夜でしたね。

写真は撮影の手伝いに来てくれた椎名亜音の休憩中のショット。小道具のカツラをかぶってポーズ。彼女も撮って欲しかったのかなあ・・・。



第2回
「AA企画結成秘話」


しつこいようですが、今回は浅田啓治と荒木暢彦が中心になって公演を打ちます。そもそも、なぜこの二人なのか?
元々、そんなに仲が良い友人というわけではないし、芝居でコンビを組んだこともない(トリオはあるけど)。
同期入団とかでもないし、プライベートで遊んだことなんて1度もない。絶対ない。
ハッキリ言えば接点がまるでない二人なのです。
そんな二人がどうしてコンビを組むことになったのか・・・。

ちょうど、1年ほど前でしょうか。私は劇団副代表のトムさん(松本陽一)と電車に乗って話していました(確か何かの芝居を観に行った帰り)。
当時から企画を練ることに興味を持っていた私はトムさんに相談を持ちかけました。
私 「自分で公演を打ってみたいんですけどねー。」
ト 「ホン(台本)を書いてるの?」
私 「いやあ、なかなか書けないんですよ。」
ト 「とりあえず、アイデアだけでも企画書書いてみたら?」

なるほど。

「自分で公演を打つ。」ということは「自分で執筆する。」必要があると考えていた私。
そうか、別に執筆や演出は他に依頼しても、アイデアを企画書にしてプロデュースという方法があるか!と、目からウロコな思いでした。
それからしばらくの間、「どんな企画にしようかな。」「誰にホンを書いてもらおうかな。」と考えを巡らせていました。
そんなある日、、居酒屋で突然荒木が私に話しかけてきます。。。
「トムさんに聞いたんですけど、企画公演を考えてるとか・・・。俺、実はホンを書きたいんですよね。」
何たるタイミング。ちょっと、運命を感じました。この日から、二人で組むことになったのです。

と、いうわけで二人を結びつけたキューピッドは(おそらく本人には自覚が全くないでしょうが)、劇団6番シードの副代表、トムさんだったわけです。

ちなみに「AA企画」という名前をつけたのは荒木です。二人でやった最初のミーティングでサラッと、「じゃあ、AA企画の第1回ミーティングを始めましょうか。」と切り出してきました。「あ、もう名前決まってるんだ・・・。」と思いましたが、さも当然という言い方に、なぜか納得してしまいました。同時に、彼のマイペース振りに先が思いやられましたが。

まあ、今ではこの名前、結構気に入ってますけどね。


第1回「プロデューサーって!?」

皆様、はじめまして。AA企画のプロデューサー、浅田啓治と申します。
今回、「プロデューサー」ということで6CのHPでコラムを書いてみることにしました。
職権乱用です。

ところで、

この企画が劇団の運営部を通った時、多くの劇団員に聞かれました。

「浅田さん、プロデューサーって何するんですか?」

なるほど、確かに。
今までの6Cには無かった役職ですね(おそらく)。
「制作」はいるけど「プロデューサー」はいなかった。
正直に言いますと、最初は勢いで名乗った感はありました。
「響きがかっこいいな」と思いまして(ごめんなさい)。

「プロデューサー」と言うと皆様、どんな方々を想像するでしょうか。
テレビだったら、「踊る」シリーズの亀山千広さんとかですかね。
音楽プロデューサーだったら、モー娘。のつんく♂氏とかtrfの小室哲哉さんかな。あと、私の好きな劇団、「演劇集団キャラメルボックス」の加藤昌史さんも
劇界では有名な「プロデューサー」です。
うわー。何だか、名前を出すのもおこがましい様なビッグネームがいっぱい出てきちゃいました。
こういった方々は、「プロデューサー」として具体的にはどんな仕事をしてるのかなあ。
勝手なイメージだと記者会見で大見栄切ってビッグマウスを炸裂させてる方々な気がします。
みなさん、ムチャクチャかっこいいですよね。
実際には相当な苦労を重ねているのでしょうけど。

ぺーぺーの私なりの解釈ですが、何となく「プロデューサー」とは「企画者」であり、「責任者」であるのかなあ、と考えています。
今回で言うと、「ザ チキン☆セラピー」という公演の企画を立ち上げ、作品のクォリティから公演の動員、お客様満足度まで、
全てにおいて責任を負う役職となります(わお!)。
もちろん、荒木暢彦と二人三脚でのこととなりますが、こう考えると身が震えるぐらいやりがいのある仕事です。

現在は稽古、制作ともに鋭意進行中。勢いで名乗った「プロデューサー」という役職に、今は腹をくくって取り組んでいます。当たり前ですね。

今公演、6C初の「プロデューサー」として、めいっぱい劇団を引っ張っていってやろうと燃えています!