＝今回は久間作品、しかも新作ですが？

ぶっちゃけていいですか？
2年もブランクあるのになんで台本があがってないんだろって（笑）。

＝久々に久間作品をやるって聞いたときはどうでした？

うーん、「久しぶり！ワクワクドキドキ」ってのは、特にないですね。
トムくん（松本陽一）でも久間さんでも、私はやるべきことをやるだけだって。そんな感じです。

＝「律子」はどんな人ですか？

どんな人なんでしょうかね。聞いたところによると、セイさんと同い年で、本当は頭いいんだけど、家業の豆腐屋を継いでいるえらい子みたいです。

＝じゃ兄弟はいないんですね。

ひとりっこですね。で、どれだけ騒いで飲みまくっても朝2時にはうちに帰って仕事します。大豆を運んだりね。イソフラボーン！イソフラボーン！（しばらく連呼）
衣装のユニホームの背番号も１０２で「とうふ」にしたかったんだけど、3桁はおかしいっていわれてしょうがなく１２にしたんです。どうにか豆腐にこじつけたくて。だから律子のユニホームの背番号１２をみて「とうふだ！」って思ってもらえたら成仏できます。

＝仲間のイールスやピンクイールスのメンバーは役者としてはみんな後輩ですが、先輩として彼らの芝居はいかがですか？

私がひとりで楽しくやってると、それにのっかってくるんですよね、若い奴らが。のっかってくるのはいいんだけど、たまに私押されてすっごい後ろのほうに行ってるときがあるの（笑）。おいおい、待て待て待てと。投げたボールをキャッチしてくれるのはいいんだけど、あたしより前にでるなよってね（笑）。

＝チームワークはいかがですか？

おのおのが頑張れば、それがいいチームワークになると思うんですよ。自然とまとまってくる。
今日もZONO（公子役の木全園呼）に「何で私のあとずっとくっついてくるの」って言ったんです。イールスの立ち位置がどうしても円になるから、私がちょっと奥に行ってみたらZONOもそこにくっついて来て。もっと自由にやりなって言ったんですよ。そしたら良くなった。

＝後輩の指導ってことですね。

そう！そこだけ切り取って「あたしの後ばっかりついてくるなよ」って言ったら恐い人じゃないですか（笑）？でもほらそこはね、ちゃんとフォロー入れてね。ほら生きてきたじゃん、解放されたじゃん、よかったじゃん、てね。

＝今回のキャストで唯一のリアル下町っ子ですが、みんなの下町っ子ぶりはいかがでしょう？

だめですね、全然だめ（きっぱり）。「ちゃっちかちゃっと」って言っている時点で（平川演じるセイさんの台詞）。うちのお父ちゃんはすごいですよ。「てめぇ、ばかやろ、このやろ」って。「ろ」はね、まき舌を使うの（しばし江戸弁講座）。下町っ子はちゃきちゃきしてますよ。そんでよく笑うの「がははがはは」って。近所付き合いも濃い。ほんとに近所の人が煮物持ってきてくれたことありますから。んで、物々交換しましたよ。もうね、イールスみたいに近所に住んでいる人たちなんて家族みたいな感じです。あと、豆腐売りが来てくれました。海苔とか風鈴、金魚、ヨシズ、紙芝居とかも…（延々と下町談義）今はそういうのないですもんね。寂しい時代になりました。

＝きれいににまとまったところで、今日はありがとうございました。

え、もう終わり？もっとしゃべれますよ。あのね…