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― 鈴木さんとの馴れ初めは？ ― |
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もともとロックは客演さんでお願いしたいと思っていまして。そんな時たまたま私たちの知り合いの方が稽古場に見学にいらっしゃって、そのときついてきてたのが鈴木君だったんです。たまたま僕の役であるヴァズカビルのシーンで、僕は演出してますからその代役を見学のお二人にお願いしたんです。そしたら面白いなって、ふたりとも。 |
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僕はですね、実は演出をみにいったんですよ。他の劇団の演出ってどんななのかなって。まさか、代役にたたされるとは（笑）。 |
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うちの稽古場はですね、最近伝統みたいになってまして、はじめていらっしゃった方にはとりあえず台本を読んでもらうんです。 |
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見学者ゴロシ！軽い気持ちで見学に行ったらイタイ目を見るんですね(笑)。先日稽古場便りにも書かせてもらったんですけど、あのお好み焼き屋の話。 |
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行ったね、あれ楽しかったね。 |
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熱々のお好み焼きを顔に押し当てられて、「客演やれ」って言われたっていう話です。 |
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え？ |
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いえ、このストーリーでいかせて下さい。このほうが夢がある！ |
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ああ、夢がね… |
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お好み焼き屋なのに、飲みましたね。 |
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企画書持っていってるのに、まず一杯って。そのうち企画書もひらかないで「いや、芝居っていうのはね、」って語りだしちゃって。 |
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僕はジンを飲みました。ジントニック、ジンバック、ジンなんとか。生中だけでも5杯は飲んだんじゃないですか。 |
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―お酒の勢いで客演を引き受けたわけじゃないですよね？― |
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いえ、顔に押し付けられたお好み焼きが熱くて、です！ |
