腹話術師 フォークシンガー
浅田啓治
-Tsuneo Umemoto-
  嘉山理絵
-Yamako Yamane-

浅田 よろしくお願いします。じゃあ、だらっといきましょう。
嘉山 え?なんでだらっとなの?
浅田 まあ、歳も歳な二人ですし、そんな力の抜けた感じがちょうどいいかも。
嘉山 余計なお世話です。
浅田 どうですか?フォークシンガーは。
嘉山 うん、いい感じかな、なんてね。
浅田 お、大きく出たねえ。でも、確かに稽古を見てるとかなりいい味出してるよね。
嘉山 ・・・・・。
浅田 リアクションないのかよ!
嘉山 いやあ、いろいろと課題があってねえ・・・。で、腹話術の腕は上達した?
浅田 はっきりいって難しい。不器用さを思い切り発揮してます。笑っちゃうのは最初、男子キャストの中で俺が一番腹話術下手だったこと。あ、今もかも。
嘉山 そりゃあ、笑える。っつーか、笑えないでしょ、この時期にきて!
浅田 ・・・・・うん、笑えない。でも、最近は下手でも堂々とやるようにしているんだ。とにかく練習します。
ところでさあ、今回どっちも特殊な職業だけど、何か役作りでしたことある?
嘉山 一応、こういう人のイメージでっていうのは演出の方から言われていたので、参考にしてみたり。でもかなり特殊なキャラだからねえ、私は。だってトム君のダメ出しが「普通の人になってる」とか、「もっと呪って」だよ!浅田君は?
浅田 とりあえず、教習ビデオというのを手に入れて見た。そこに、梅さんとちょっとダブる腹話術師が出てくるんだよね。その人と電話でちょっとだけ話したんだけど、「人形は我が子と同じ。」って、言ってたのが心に残った。だって梅さんのセリフと同じなんだもん。
嘉山 へぇー、そうなんだ。でも、他のキャストは男女でそれぞれほとんど同じキャラクターだけど、うちらは全然違うよね。その辺はどう?やりやすい?
浅田 ほんとに違うよね。とてもペアとは思えない(笑)。
嘉山 そうそう。他の人達は結構盗めるところは盗もう、みたいなところがあるけど、私達はそれができないっていうか、比べる対象にすらならないもんね。
浅田 だから、かえって縛られないというか、変に意識しないでいいのはやりやすいかな。
嘉山 うん、それはあるよね。あと、男女別れての稽古っていうのはどう?
浅田 たまに、女子の稽古を覗くのが面白い、あー、あっちはそういうネタなんだア、みたいな感じで。
嘉山 ストーリーもかなり違うしね。根本的なところは一緒なんだけど、そこから広がる枝葉が全然違う。
浅田 うん。これは両方観なきゃソン! と、軽く宣伝。
嘉山 そうだよねー、ほんと。どっちを先に観ても楽しめるし。
浅田 それじゃあ、まとまってきたところで意気込みなどをどうぞ。
嘉山 そうですね、劇団結成10周年最後を飾る作品ということで、まあ、真剣に楽しく作ってます。観ている人も一緒に楽しんで頂けるといいな、と思ってます。
浅田 お、さすが年の功、いいこといいますねえ。
嘉山 もう、歳の話はいいよ!
浅田 じゃあ、まじめに。
今回個人的にも本公演で初めての大きな役なので、気合いが入ってます。観た人の心に少しでも残るように、がんばります!

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