ホスト ホステス
小沢和之
-Sho Hoshiwatari-
土屋兼久
-Takumi Mukunashi-
あづさ
-Haruka Yagami-
 辻 圭子
-Tsukune Mitajima-

 

あづさ シンクロ企画第1回、対談と言う事でね。
土屋 メインどころのうちら4人がね(笑)第1回をビシっと決めますよ。
あづさ この対談、本当は「つがい同士」だから2人ずつなんだけど。
小沢 本来は、僕とあづさ、つっちーと辻さんがつがいなんだよね。
土屋 でも、僕らは作品の中で「ボケとツッコミ」っていう役回りですからね。
あづさ そうそう。二人で一組と言う事で、特別に4人で集まりました。
土屋 どうですかね、そっちの感じは?
あづさ こっちはねえ、辻ちゃんが今回客演で、6C初ということで。
土屋 新しい風ですね。
うーん。すごい、はやーい。はやいですねー、テンポが。何回か6Cの芝居を見てるんですけど、いつも、はやいなーテンポがいいなーって感じてて、まさかそこに自分が参加する事になるとは思いもしなかったんで。もう緊張しちゃって(笑)一緒にやってるんだ−と思うと。
あづさ ボケとツッコミって、トム君(松本)の台本では必ずいるキャラクターじゃない?つっちー(土屋)とか結構ツッコミキャラやることが多いけど、トム君台本では一番スタンダードでみんながイメージしやすいところに、ポンっと辻ちゃんが入ってきて、6C初体験の辻ちゃんにしてみれば「どうすればいいの!?」っていう感じだよね。
うふふ。
あづさ 男子はどうでしょう。
小沢 実はですねえ,ある意味僕ら2人は素でやってるところがあるかもしれない。
土屋 和さんがですか!?
小沢 うん、ある意味ね。
土屋 あれが和さんの素なんですか!?僕は違いますよ。ほんとの僕はもっとクールですよ(笑)。
小沢 僕は大阪出身なんで、ボケとツッコミってことで、非常に久々に血が騒ぐと言う感じですね。だからね、まあこれからバシバシね、おもしろくしていきたいなあという感じですね。
土屋 珍しく和さんももう台本放してるしね。
あづさ そうそう!見た見た!びっくりしたー、和さんが放してるなんて−(笑)
小沢 無理やりね。
土屋 抜け抜けですけどね(笑)。
小沢 うん、そういう所だけでも革命を起こそうかなと思ってね(笑)。劇団で一番台詞覚えが遅いといわれている私がですね、無理矢理放してみました!
土屋 どうですか、放してみて。
小沢 もうねえ、スリルを感じますね。

あづさ 辻ちゃんもね、今日から台本なしでやってるもんね。
私も覚えるの遅いんですよー。
あづさ 辻ちゃんてね、バージョンアップしていくのよ。本読みの段階はついてくるのに必死なんだけど、立ち稽古になると生き生きして、台本放すともっと生き生きするっていうか、ナチュラルになっていくのよ。
小沢 やっぱりね、台本放すっていうのは大事だよ
あづさ まあ、この時期に台本をはずすのが、一般的に早いかどうかは別としてね(笑)。じゃあ、お互いに、コンビ同士何か思うところは?
土屋 僕は前回の傷心館で、和さんと一回コンビを組ませてもらったんで、その延長というか、なんとなくやりやすい部分はありますね。
小沢 僕もね、まさか今回もこういうペアになると思ってなくて、前回つっちーとすごくいい形でやれたんで、ちょっと、今回も期待してて。頑張れるかな、と。
土屋 そちらはどうですか?
あづさ 辻ちゃんはねえ、かわいいのよー。もうその一言に尽きるわね。鼻の下伸びっぱなし、私。
うふふふ。
あづさ 実は私より年上なんだけどね。
あづささんの方がお姉さんみたいになってる。
あづさ でも、台本の台詞はね、男女ほとんど一緒じゃない?
特に突っ込みはそうですよね。
あづさ ボケもさ、つまり、私と和さんのキャラも台本上ではそんなに脱線してない。
土屋 やってる事は一緒ですよね。
あづさ でもねえ、キャラクター全然違うんだよね。私と和さん。
小沢 そうだよね。
あづさ まず年齢設定が変わってきてる。私は年下、和さんは明らかに兄さんって感じじゃない?
土屋 台本上はボケキャラの方が年上って感じなんですけどね。
あづさ やってみたら、私は年下になってしまった、みたいな。
土屋 僕らのシーンって台本はほとんど一緒なんですけどね。芝居になると全然違って見えますよ。これ、同じシーン?みたいな。
あづさ ボケって楽しいのねー。何やっても許されるのかしら、とか思っちゃう。まあ、そんなにやる度胸もないんだけど(笑)。
土屋 和さんの場合は、見た目の容姿から「おいおいそれは違うだろ」っていうギャップがおもしろいっていうか。和さんの渋い声で甘えられても「おーい、気持ち悪いな」って(笑)。
あづさ ああ、あのシーンね!あれはねえ、何回見てもおかしい!
小沢 まだまだやるよ(笑)
あづさ 作品についてはどう?
土屋 2つとも同じようでいて全然違いますからね、男でやる良さと、女だけでやる良さって言うか、無骨なのかしなやかなのかとか。オープニングから全然違いますからね。話の流れも、面白いとこ取りっていうか、片方でカットされた部分でも、もう片方では生かされてたり、ストーリーの転がし方も、男女の違いがうまく使われたりしてて、違う部分が笑えたり。その違いがおもしろいわけで、両方見た方が「なるほど、男子ではこうなるのか」とか「女子はこうきたか」みたいなのを感じてもらえるんじゃないかなと。
小沢 あのオープニングを見せれるっていうのが楽しみ。
あづさ あのオープニングはね、6C初の試みだよね。
小沢 ああいう見せ方も、すごく気持ちいいよね。
あづさ 辻ちゃんはいかがでしょう。
なんせ周りが知らない人たちばっかりだったので、最初どうなるのかなーと思ってたんですけど、お芝居するってことはどこに行っても同じことで、皆さんが私のことを新鮮って言ってくれるように。私もすごく新鮮なんですよ。だから、いろんなものを吸収できたらな、って思いますね。
あづさ いいねー!かわいいー!もう見てるだけでかわいい!
もう、何言ってるんですか!(マジ照)
土屋 あづささんはどうなんですか?
あづさ 基本的には同じ台本なんだけど、同じ作品を作ってるっていう気はしないんだよね。こっちはこっちでいいものを作ろう、そっちはそっちでいいものを作ろうっていう。女子が先にオープニングが出来上がって、それを見て男子が燃える。で、男子がまたいいものを出してくると、女子が燃える、みたいな。
土屋 互いに自然にプレゼンテーションしあってね。
あづさ そうそう、お互いいいもの作ろうぜみたいな。
土屋 でもやっぱり、裏キャストの芝居は気になりますよね。
あづさ つっちー、結構こっそり女子の稽古見てるよね。
土屋 ・・・。
あづさ 他の男子がわーって休憩してるときに、つっちーだけ見てる見てる(笑)。
土屋 ダメをいっぱい出されたんですよ。で、どういう風にやるのがいいのかなって、参考にしようかと思いまして。ぶっちゃけ、パクろうかなとか(笑)。
あづさ うちらもそうだよね。ちょっと煮詰まったら「じゃあ。つっちーの見に行こうか」って。
うふふふふ。
あづさ 辻ちゃん、ツッコミっていう経験がないんでしょ?
そう、すごく難しいんですよ。
あづさ だからね、突っ込み街道まっしぐらのつっちーを一緒に見て「ツッコミっていうのはあんな感じなんだよ」って。「でも芝居は下手だから参考にしちゃ駄目よ」みたいな(笑)。
小沢 今までは、裏キャストなんてなかったからね、作る過程では新鮮なことが多いね。同じような台詞も多いわけで、自分では思いつかなかった事も、女子版を見て発見できたり。そういう意味で、女子の稽古は冷静に見てるところがあるかもしれない。
土屋 僕もそうですね、立ち位置とか、男子にも取り入れられるものはないか、って見てますね。盗めるところは盗んでやろう、みたいな。
あづさ やばいねー、うちら結構、ゲラゲラ笑って見てるし(笑)。
男性の方が真面目なのかな。
あづさ まあ、女子はまさしく、女子高のノリって感じだからね。女子高というにはちょっと年食ってるけど(笑)。
ほんと、女子高の文化祭の準備?みたいな感じですよね。
あづさ 一言にボケとツッコミと言っても、漫才だって男性と女性がするのでは随分違うわけで、そういう「男女の違い」って言うのは、芝居だけじゃなくて稽古の雰囲気にも出てる感じがするね。
土屋 でも、稽古は別々だけど公演は一緒に作るんですもんね。それぞれに交代で受付もやるわけで、「6Cの公演」という意味では、いつもと変わらないんですよね。
あづさ 男子も女子も成功して初めて「この公演は成功だ」って言えるんだもんね。
小沢 作品は二つだけど、公演は一つ!
土屋 女子の回で僕らが受付ボイコットしたら、
あづさ 切れるよー(笑)。
土屋 じゃあ、最後に和さんから一言。
小沢 えー、そうですね…僕は個人的に、前回の隠れ宿公演で、「お客様に支えられてるな」っていうのを凄く痛感したんですよ。ぶっちゃけ、入団してこれほどに感じたのは初めてというぐらい。そのお客様から頂いた力をテンリロで生かして、みんなでいい作品を作って、今度は僕らの方からね、お客様にお届けしたいなって思っています。
土屋 おっ、第1回、ビシッと締まりましたね(笑)。

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