「劇団6番シード」特別レポート(第6回最終回)、前回も大好評を得て邁進し続ける、部長君島勉を筆頭とした夢が丘高等新聞。 今回のテーマは"公演直前"。次回公演『ペーパーカンパニー ゴーストカンパニー』(略称は『ペパカン』)の公演までの色々な裏話を入手する事が出来た。 
             
            いざ芸劇!役者達の意気込み!
            やって来ました、芸術劇場!本番間近。 
            そこで今回は、「公演直前!役者達の本公演にかける意気込み」のリポートを試みた。 
            果たして、どんな意気込みで舞台へ望むのか楽しみだ。 
            嘉山理絵:(Kayama Rie) 
            早いもので本番まであと一週間となりました。 
            今作品は、6番シードの代表作の一つになるのでは、と感じています。その分、稽古にも熱が入っているのは言うまでもありません。「最近、渇いてるなあ・・・」と、お嘆きの貴方、これを見て潤ってみて下さい。 
             
            さとう波子:(Sato Namiko) 
            「のみの心臓」の私ですが、意外なことに芸術劇場という大舞台を前に今からわくわくしています。短い登場シーンではありますが、その瞬間「遊佐美由紀」という女性がそこに生きて感じていることを伝えたいと思っています。超シリアスですよ! 
             
            富沢謙二:(Tomizawa Kenji) 
            命かけて頑張ります。好きなパチンコも行ってません。今日、電話ボックスに財布を置き忘れました。 
            拾った方、連絡ください。 
             
            小沢和之:(Ozawa Kazuyuki) 
            今、この原稿を書いているのは、4月9日の朝3時30分です。台本と格闘中です。私は、よく、物腰が柔らかいと人から言われるのですが、その割には、自分は本当に負けず嫌いなんだなあと思います。前回の反省を含めてとことん粘りたい、そんな心境です 
             
            齋藤恵:(Saito Megumi) 
            前回は初舞台と言う事で、色んな所で余裕が無かったと思います。が、今回は2回目。更に、コメディ班。 
            「狙わず焦らずじっくりと楽しんで演れたらいいな」と思っています。 
            勿論お客様にも楽しんで頂ける様に務めたいです。 
             
            名賀谷純子:(Nagaya Junko) 
            いよいよ!って感じですねー。 
            思いっきり楽しみたいし、楽しんでいただきたいと思っています。どんなことでもスタートが肝心。一気に皆様を怒涛の「ペパカンワールドに引きずり込みたいって画策しているのですが(笑) 
             
            平洋太郎:(Hira Yotarou) 
            今回もやってきました。わくわくどきどきの2時間半! 
            「お客様は神様です!」と、言うわけで応援ヨロシク! 
            暖かい目で見守っていただきたく・・・。 
             
            附田泉:(Tsukuta Izumi) 
            とにかくたくさんの人に観に来て欲しいです。お待ちしております! 
             
            石塚輝美:(Isizuka Terumi) 
            芝居ももちろんですが、今、衣裳製作をやっています。1つはほんの少しの加工で、もう1つは表立つものではありませんが・・・。 
            とはいえ、どちらも気を抜かず仕上げます! 
             
            妹尾伸一:(Senoo Sinichi) 
            意気込みは、言わずと知れた事じゃけど、今回は、たいして不安もなしで、やる事をやってるみたいな、なんならこれからやります?って感じで、順調、順調。本命馬のパドックみたいに毛並みもそろって、尻には白いのがついてる。そんな太一でした。 
             
            土屋兼久:(Tsuchiya Kanehisa) 
            いよいよ公演迄のカウントダウン開始!!初舞台のオイラにとっては高鳴る緊張感が隠せません。自ずとテンションも高くなります。観に来て下さるお客様の前で、誰しもが羨む「君島くん」を演じる事が何よりもの奉仕だと思います。この度、客演して下さる平田さんから頂戴した一言「君は無責任の方が面白い」を信念に、舞台で元気に演じますので、どうぞ宜しくお願いします。 
             
            松本雄介:(Matsumoto Yusuke) 
            去年は「ともこ」フリークだったという話を以前しましたが、今年は「渡辺」フィーバーな一年です。バイト先2件ののうち1件に1人、もう1件には3人もいます。しかも1人を除いて3人とも今年1月からの出会いです。 
            分類・・・とってもむずかしい。 
            今年も頑張ります! 
            松本雄介でした。 
             
            あづさ:(Azusa) 
            あぁ、疲れた。あぁぁ、でも疲れてる場合じゃない。 
            本番始まってしまえば、勢いとかテンションとかそういうので何とでもなるけど、この本番直前が体力的に一番きつい!だからこそしっかり食べて、しっかり寝て、しっかり呑んで、体調万全戦闘体制で臨めるように調整中!歳には勝てない! 
            なんてまだ言いたくない! 
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 その6 『謎の男、平田瑞希現る・・・!』 
            劇団6番シード池袋東京芸術劇場10周年記念公演『ペーパーカンパニー ゴーストカンパニー』にあたって今回の芝居に、かかせない「6番シード外部からやって来た役者さん」がいるという噂を聞ききつけ、私、君島(新聞部部長)は6C稽古場へ再度潜入を試みたのであった・・・。 
             
             
            
              
                
                  この男か? 
                    
                  違った… | 
                 
              
             
            早速いつもの稽古場へこっそり潜入。と、そこへ謎のイラン人風の男が眼前に現れた。「この男か・・・!」と、本誌記者 
            君島(新聞部部長)のそろばんずくの脳裏に直感が走った! 接触を試みる。緊張の一瞬だ・・・。「・・・あのう。新聞部部長の君島ですが・・・、あなたが今回客演の・・・?」君島(新聞部部長)恐る恐る尋ねると、その異国顔の男はきょとんとした表情をしながら口を開いた。「平田さんのこと?あの人ならそろそろ来るよ。」と、軽い感じで言うとその男は何やら地下へと降りていったのであった。 
            
              
                
                  
                  
                  ナイスミドルでした。 | 
                 
              
             
            そして、春の日差しも気持ちよく、稽古場の入り口で待つこと10分・・・。そこへ、少し髪の長い人当たりのよさそうな中年の男性がやって来た。今度こそ・・・。「おはようございます!あなたが平田さんですか?」と、君島(新聞部部長)。 
            「そうですが?ええと、どちらさま?」と平田瑞希氏が明るく答える。それが、二人が出会った運命の一瞬であった。 
             
             
            −唐突ですが質問です。平田さんの役者歴は?− 
             
            平田氏「生まれてこのかた・・・。」 
             
            −6番シード客演へのきっかけは?− 
             
            平田氏「その年はとても桜が綺麗だったものでつい・・・。」 
             
            −今回の舞台についての意気込みを!− 
             
            平田氏「10周年おめでとうございます。良い時に呼んでもらえて本当に嬉しく思っております。せめて、皆様の足を引っ張らないように・・・。」 
             
            −ど、どうもありがとうございました!!− 
             
            「君も若いながら部長なんだって?お互い頑張ろうね。」と、去り際に平田さんから一言。「・・・感激だ、勉(新聞部部長)も世間の荒波を乗り越えて頑張るぞ!」と、ふんどしを締めなおして頑張っていくことを硬く心に誓う君島勉(新聞部部長)17歳の春なのであった。 
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