2月22日(土)・2月23日(日)

カンヅメ中の氏。
 前回、「深夜の締め切り直前の攻防から始まります」と書いたら、知人から「ってことは新聞が出来上がった後の話?」と聞かれた。確かに、締め切り直前から始まって、二時間ずっと直前のままって訳には行きません。アクション映画でよくある、時限爆弾があと2分、ってとこから30分くらい引っ張るのとは違います。新聞社を舞台にしたら新聞が出来上がるのが話のメインになるはずなのに、いきなり出来上がるってどういうこと?

 ものすごく謎めいたように書きましたが、別に大した理由ではありません。でもバラすのはつまいないので答えは伏せておきます。なら書くなよ、って突っ込みたいでしょうが、何せネタが無いのです。「演出家的稽古場だより」今週は大道具製作だったのです。そして私はカンヅメとなって台本まっしぐら。だから稽古場で何が起こったのか知りません。だからネタがありません。「台本執筆だより」を書いてもいいのですが、おそらく果てしなく地味でつまらない文章になるでしょう。


問題のタイトル。長いので2行表記。
 ということでタイトルについて少々。この「ペーパーカンパニー ゴーストカンパニー」というタイトルは当初あまり評判がよくありませんでした。「長い」「ピンとこない」「同じ意味が二つ。で?」など。タイトルは宣伝などの都合で台本が1ページも無くても決めてしまうことがあります。今回もそういう状態で、そういうときは、こんな話で、こんなコンセプトで、と説明しスタッフと共に知恵を絞ります。その時出た意見が上記のもの。しかし、一度思いついてしまうとどんどん愛着が沸いてしまい、やっぱりこのタイトルで行きたいと思いました。そこで、タイトル決定締切日まで、あまりこの話題に触れず、時間切れ作戦に出ました。案の定スタッフは今目の前にある公演で手一杯となり、誰もこの話に触れず、晴れて時間切れに。「いやあ、ごめんね、色々考えてみたんだけど他にいいのが思いつかなくて」とニヤリ。
 
 今や長いので「ペパカン」などと略されてますが、皆さんいかがですか、このタイトル。


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