7月の「MUKAIYAMA ザ・トラブルマスターズ」の公演を終えて、ほっと一息。
 そんな時に公演を振り返ってみて役者が感じることはなにか。
 短くても長くてもお好きなことを書いてみてもらいました。
 ギャラは出ませんけれどね。

富沢 謙二 椎名 肇役

 もう旗揚げ公演から幾度となく舞台に上がっているのに、開演前には初舞台の新人と同じように緊張して、千秋楽のカーテンコールで感極まって大泣き。まるで作中の肇と同じような純粋さを持った人だと改めて感じました。(舞台監督談)
松本 陽一  宍倉 権蔵役

 今回の役は、上を目指そう目指そうとしてがむしゃらにやったら、気づいたらスタート地点に戻っていたと言うような難しくて掴みにくい役でした。幸い宍倉が楽しかった、と言って下さる方が多くてほんとにうれしく思うと同時に、終わってほっとしたというのが正直なところです。
丸山 順一 向山 良兼役

 なんだかばたばたと過ぎていったような気がする。
 反省ばかりが心に残っているが、それを次のステップに
 確実につなげたい。
 観にきて頂いたお客様には感謝しております。
 本当にありがとうございました。
宇田川 美樹 鍋島 姫子役(ダブルキャスト)

 同じ役を2度演じる事の面白さを知りました。

 ようやくスタートラインです。
附田 泉 沙絵役(ダブルキャスト)

 築地本願寺ブディストホール、ここが6番シード2000年夏の戦場です。いってみれば夏の甲子園です。あっという間にかけ抜けた、6日間の戦いは終わりました。勝負の行方はメンバーそれぞれで違うことでしょう。でも一つだけ確かなことは、最後にはお客様と皆の顔が笑顔であったことです。観にきてくれたお客様、スタッフの皆さん、メンバーの皆ありがとうございました。
 このステージに必ず戻ってくる、私はそんな思いで会場を後にしました。まるで私達って高校球児だね。

萩巣 千恵子 鍋島 園子役

「作戦コード、001!」、「作戦コード002!」のポーズ、
「私の部屋には入らないでくださいね、あ、な、た、は!!」
 この台詞を言いたいが為に園子さん役をねらったといっても過言では有りません。 鍋島家&肇、宍倉と共にドタバタしあった舞台の上。あっという間に終わってしまったなという感じがします。二人の姫子、和夫、恒彦と共に「鍋島家族」を演じることができて良かった。公演が終わったとき、本当に楽しかったなっていう気持ちでいっぱいになりました。そして綺麗な照明と素敵な音楽の中でお芝居が出来たことに感謝の気持ちでいっぱいです。 6Cの夏祭りが終わったって感じです。

あづさ 沙絵役(ダブルキャスト)

 何もかもが初めての経験だった前回の公演に比べ、今回は気持ち的な余裕はあったものの、やはり、いろいろな人に支えられ、励まされ、4日間が過ぎていったように思います。少しづつでもいい、一つの公演が終わるたびに自分自身で成長を感じていきたい、そして一つの舞台を作り上げるという素晴らしい経験を積み重ね、役者としてはもちろん、一人の人間として輝いていけるように歩みつづけたい、そう実感したのでした。

藤本 卓 鍋島 恒彦役

 演じると言うこと。役を作ると言うこと。集中すると言うこと。
 役者という自分にとっての一つの世界。いままで見えてこなかった世界が見えてきたり、見えていた物が違って見るようになったり。今回の公演でなにが見えてきて、なにが違って見えるようになるのか。それをいま観察中です。

宇佐木 彩加 鍋島 姫子役(ダブルキャスト)

 みんなより一足先に、私の姫子は舞台をおりました。カーテンコールを終え、控え室に戻ると、私の中で、自分も知らない間に溜め込んでいた色々な「心」が、何かに弾かれたように一気に私の中から涙として流れていきました。そして、涙と一緒に流れ出ていった「心」の替わりに、私の中に入ってきた「心」があります。それは、暖かくて、優しくて、とてもほっこりしてました。その新しい「心」の実体は自分でも分からないけど、分からなくてもいいかなと、ふんわりした頭の中で思ったりしています。もっとみんなの笑顔が見たい。もっとみんなと一体になりたい。だから、私はもっともっと大きくなりたい。

松本 雄介 鍋島 和夫役

 泣きそうな顔で悩みまくって稽古を続けたときとはうって変わって、初舞台となった初日に「全く緊張しなかった」と本人が言うとおり、実にのびのびと演じてました。この一人一言のコメントの締め切りを本人が守らなかったので(富沢同様)代わりに私がコメントしておきます。(HP管理人)

長屋 純子 小林さん役

 6C初参加の日。それは、この芝居の稽古初日でもありました。まさか自分がこの舞台に立とうとは、考えもしなかったあの日。嵐のような3ヶ月。みんなの凄さがわかった3ヶ月。その中での私は、葛藤を繰り返してた。ラストに嵐を巻き起こす(?)私の役は、肇君以上に「一発勝負」だったように思います。だからこそ気を抜けない。中途半端でいられない。みんなに見守られながら、舞台に飛び出せたあの一瞬一瞬は、私だけに与えられた至福の時。うん、感謝してる。ありがと、みんな。

加藤 祐子 肇の母役(ダブルキャスト)

 毎日毎日、顔にしわを書きながら「あ〜あ、20年経ったらこんな顔になっちゃうのか、私…」とため息をついていた日々。裏キャラでは「今日は思いきって」と日々短くなっていくスカート。全てがこれから先も絶対に忘れる事のない初舞台でした。これで充分と言う事にはなりませんでしたが自分がその瞬間出せる力を出してがんばりました。今回の公演では演技やセリフについてだけではなく様々な事を学んだと思います。
 これからもこの気持ちを忘れないようにがんばっていきたいと思います。私に沢山の感動を与えてくださったお客様、皆様に心より感謝いたします。

森口 麻生 吉岡役

 初舞台でどれだけみんなの力をもらったことだろう、吉岡という役が時間にじて5分程度だけど2段階段を登る動作、携帯電話の動作、顔の表情、心の動き、会話の間、タイミング、間違えても素に戻らない、スポットライトを浴びてる以上演技を止めない目線の置き方、開演5分前の励まし等など。全てがいろんな人から貰ったアドバイスでそれが全てが表現しきれたわけではないけど自分の力以上のものをはるかに上回るものでした、有難うございました。

大塚 早百合 肇の母役(ダブルキャスト)

まだまだ未熟なので今回を機に自分を磨いていきたい。

平田 瑞希 鍋島恒吉役(客演)

 お客様のアンケートに「平田さんの登場で場の空気がガラッと変わった」と書かれた方がいたのですが、まった同じ事を役者として舞台の上でも感じました。その心地よい空気に引っ張られて出演者達はのびのびと演じることが出来たのではないでしょうか。自分たちの未熟さを痛感するとともに今後も是非共演させていただきたい役者さんです。(共演者 松本陽一談)