泣いたり、笑ったり、怒涛の公演を終えたキャストからのコメントです。

秋山真希(附田泉)

この芝居が終わったとき、「もぉう、喋りたくない」、ときっと思うんだろうなと稽古中思っていました。もともと喋りは得意、いや苦手な私がDJ役なんて・・・。
でも今は言葉って、自分のこと伝えられる一番いいアイテムだな、人に何か伝えるための言葉ってものすごく大切なものじゃん、なんて思っています。
今、私が言いたいことってやっぱこれしかないっしょ。 『みんなありがとうっ!』

犬山小太郎(福井信介)
いやー、疲れた。ホントに大変な台本でした。でも楽しかったです。FMマリーナというラジオ局で、犬山小太郎という放送作家として、ミキシングレディオという空間を思いっきり満喫させて頂きました。観に来て下さったみなさん、本当にありがとうございました!
奥平勝男(小沢和之)
今回は私自身従来とは異なったキャラクター(?)に挑戦出来たのがとても新鮮でした。限られたスペース(サブスペース)でいかにそのキャラクターで動き回るかセリフの無い所で、そのキャラクターで存在し続けられるかが、大きな課題の1つでした。またこの公演を通じて、得たものも大きく、次の芝居に活かしていきたいと思ってます。最後になりましたがお忙しい中、劇場へ足を運んで下さった皆様本当にありがとうございました。
御手洗政子(宇田川美樹)
今回は体力勝負でした。犬山君と2人で辛いねえーきついねえーと稽古中に何度も愚痴っていました。2人してビショヌレ・・・。湿度80%気温30度を超えてる稽古場であんな芝居をやってた、、、小屋に入ってからはとっても快適でしたが、快適ながら快適なほど辛かった日々を思い出します。
稽古中自分で自分にうけてしまって松本君によく怒られたりしてました。「御手洗政子でございまふふぅ〜ふぅ〜」とかね。それにしてもよくもまぁこんなにキレイな顔があんなおばさんに見えるとはね。自分の顔筋のタフさにビックリしました。
次はクールでカッコイイ役で出演したく松本君に懇願中です。
久間さんの台本ならシリアス班なのになぁー。
重森豊(丸山順一)

今回は一幕劇という事もあり、体力的にとても辛かったのですが、その分内容の濃い結果になったと感じています。
次回もお客様に役者として心に残るよう精進したいと思いますので、是非劇場まで足を運んで頂けますようよろしくお願いします。

 

古田修造(富沢謙二)

ミキサーの操作ってめちゃめちゃ難しいんですよ。実際に僕が音を出していたらと思うと怖くてしょうがないです。


宮古田進(春日雄大)

また縛られちゃった。

梅宮典子(宇佐木彩加)
この作品は、私にとって最も思い出深い作品になりました。 松本さんの作品に初めて触れた稽古当初は「台本ってどう読むの?」というほどの戸惑いがあり、まるで初舞台を踏んだときのような緊張感を公演中毎回感じていました。 でも、だからこその楽しさがあり、苦しさもあり、充実感がありました。 この舞台に参加できたこと、心から嬉しく思います。 観に来てくださった皆様、ありがとうございました。 そして、6Cのみんな、ありがとう。ホントに楽しかったよ♪
宮本加奈子(あづさ)
「加奈ちゃんはディフェンダーだから、前に出すぎちゃダメだ」
演出家から最初に受けたダメだしです。でも、ディフェンダーって何?というのが、最初にぶつかった壁でもありました。それから2ヶ月間は、前に出ない姿勢とか真面目でクールで普通の女の子の加奈ちゃんについていろいろと考える日々でした。っていうか、あれだけ周りに濃いキャラが大集合したら、いやでも加奈ちゃんはディフェンダーになれるんですよね。ってことに気付いた時にはすでに小屋入り直前でした。紆余曲折をしつつも、最後には演出家から、犬山・宮古田とともに「アホ3人組」と呼ばれるようになり、シリアス班だと信じてやまなかった加奈ちゃんが、少しだけではありますがコメディーキャラへと変貌を遂げたのでした。多分、稽古時間があと1ヶ月長かったら、加奈ちゃんは間違いなくコメディーキャラへと完全変身していたことでしょう。 かんぱけスタッフのみんな、スタジオに乱入してきた皆様、6Cスタッフ皆さん、そしてお暑い中ご来場いただいた皆様、素敵な夏の始まりをありがとございました!
柿ノ木雅春(田中寿一)
真夏の「ノンストップコメディー」。
初めての「2時間ほぼ出ずっぱり」。
暑かった。すごい汗かいた。
あせもになった。5kgやせた。
でも、それ以上に心の中が「熱く」なった。 シンドかったけど、すごい楽しかった。
「ジャニ系アイドル・カッキー」を演じた。 やってくうちに、どんどん彼のことが好きになっていった。
カッキーをやれて、マジでよかった。楽しかった。 カッキー、ホントーに「ありがとう」。
マネージャーの御手洗(宇田川)さん、 全ての共演者のみんな、ホントーに「ありがとう」。
スタッフのみなさん、6Cを支えてくれた全ての方々、 本当に「ありがとうございました」。
最後に、お父さん、お母さん、姉ちゃん、ばあちゃん… ボクを支えてくれてる家族のみんな、「ありがとう」。 田中寿一21歳、これからもがんばります!!
※今回の参考資料:女優Aから借りた「MUSIC JU●P 」 、「愛L●VEジュニア」などのジャ○ーズJrの番組が録画 されてるビデオ2本(3倍・12時間)
橋口賢<A>(妹尾伸一)
今回、初のダブルキャストで当初は、練習が楽でええな〜と思っとんじゃったけど、本番はやっぱりいやじゃったな〜、半分じゃもんな〜、腹へったな〜燃え尽きね〜な〜。この胸のもやももやは劇団コマチのみなさんと。。。
橋口賢<B>(松本雄介)
いやぁ、ホントやりたい放題やった舞台だ。 ダブルキャストは私にとっては初で、稽古量は他の人の半分、でも本番前、そんな事で緊張はしなかった。 むしろもっとくだらない理由での緊張があった。
『お客さんは笑ってくださるのか』
・・・あぁ、変に欲深くて情けない、プロ意識の欠片もない理由。 しかしながら本番中、お客さんの笑い声が私に味方する。
・・・お客さんの笑い声が、エナジーになる、何か三波春夫みたいな事ゆーてもーた。 まあでも、神様ですね、お客さん。
神様、次は12月です。ご期待下さい。
成瀬さん(名賀谷純子)
今回は何ていえばいいのかな〜。 みんながハイスピード・ハイテンションで突っ走ってる中、ひとりのんび〜りさせて もらっちゃったって感じです。演出・松本氏から「いろいろやってみてください」と 言われていたので、半ば好き勝手に演じさせてもらって、演じていくうちに最終的に あのようなおっとりとしたほんわか成瀬さんができあがりました。皆さん気に入って いただけたかな?今までのわたしをご覧になったことある方には、予想できないキャ ラのものにしたかったので、もしかして演出家に止められる??って思っていたら、 なんか何にも言われなかった(笑) さすがにアナウンスには力入れましたよぉ。影でがんばっちゃいました!でも楽し かったです。気持ち的には裏で120分ずっとしゃべってようかと思ったくらい。 これからも頑張りたいと思います。またいつかどこかで会える日まで。ありがとうご ざいました!
清川仁美<A>(加藤祐子)
今回の舞台は熱く暑く厚い芝居でした。
清川仁美と言う人は私からかなりかけ離れた人物だったので最初は彼女の考えている事がわからなくて悩んだりしましたが、周りの人達を見ていると「あ、私はこんなヤツなんだ」って感じで自分が何処にいたら良いのかわかったりと周りの人達に助けられて出来た役でもあります。
特にまさか自分が舞台の上で歌う事になるとは夢にも思わなかったので・・・
あの歌う所は最初「オペラ調に歌って」と言われ、まごまごしてたら「ちょっと下手に歌って」と言われ歌ったら「微妙だな。思いっきり下手に歌って。山田花子で」と言われ歌ったら「やりすぎだな。普通に歌って。上手くて良いや」と言われ・・・戻れなくなってしまいました。
だから一言。ホントはあんなに下手じゃ無いんです。
最初の稽古での下手グセがついてしまっていたんです。←言い訳
とにかく楽しい舞台であったことは間違いありませんでした。
今回の舞台のMVPは私達に力をくれたお客様だったと思います。
本当にありがとうございました。
清川仁美<B>(嘉山理絵)
「今回、役者を苦しませるような台本を書きたかった」という脚本家の言葉どおりの 舞台になったことは、ご覧頂いた方にはよくおわかりかと思います。その中で演じた 社長秘書の清川さんも、どんどんハプニングに巻き込まれていき・・・。稽古は大変 でしたが、とても充実した時間を過ごすことができました。ご来場下さった皆さん、 またいつも応援して下さる方々、本当にありがとうございました。一つ心残りだった のは・・・、私も客席で観て笑いたかった!

松本 陽一
「原宿での出来事」  

確か、昨年の年末公演の頃だったと思う。衣裳を買いたいという女優に付き合って、私は滅多に出向くことのない原宿を歩いていた。ようやく衣裳が決まり、さあ帰ろうと原宿駅に向かっていた時、その女優が言った。
「そう言えば、この辺にジャニーズショップがあるんだよね」
彼女は昔、ジャニーズにハマった時期があったらしい。話のタネにちょっと覗いてみたくなった。
 狭い裏路地をちょっと入った場所にその店はあった。
「週末とかは激混みよ」
平日の昼間、店内はガランとしたものだった。
でも私はここで、ある意味衝撃的な出会いをした。その店内から大きな買い物袋を大事そうに抱えた一人の中年男性が出てきたのである。明らかに仕事を抜け出してきたかのような背広姿、そして真剣な眼差し。どう見ても場違いである。
「・・・何、今の人」
「どう見てもサラリーマンだったよね」
「ジャニーズ恐るべし」
「若い男の子ならたまにいるし、コンサートとかでも見かけたけど」
「今の人はどうみたっておじさん・・・」
「ていうか、お父さんじゃない」
そう彼女が呟いた時、ピロリロリンと閃いた。
「娘だ、娘に買って帰ってあげるんだ」
そこからはもう、そのおじさんの家庭環境を勝手に想像しまくっていた。
「普通、そういうファンの子は自分で買いにくるわよ」
「いやいや、だから、思春期の娘となかなか接することの出来ないお父さんが、娘の部屋に貼ってあったポスターとかを見かけて、 『そうか、娘はこの男のファンなのか』とか思って、最近は家族で祝うことも無くなった娘の誕生日にこのアイドルのポスターとかうちわとかを贈れば、娘も多少なりとも喜ぶのではないかとお父さんは考えた。娘は『パパ、バッカじゃないの』とか言いながらも、恥ずかしそうに受け取り、後日、お父さんが娘の部屋を覗いてみると、そのポスターがしっかり貼ってあったりして。お父さんは結局、娘との会話は増えなかったけどすこし距離が縮まった気がして、ちょっとだけそのアイドルのことが好きになった。・・・そんな感じだな、きっと」
「そういう話を書けば?」
帰りの電車でも、そのおじさんの話は尽きなかった。
「じゃあこうしよう。ある番組にアイドルがゲストでやってくる。偶然、そこで働いていたおじさんはそのアイドルのサインを貰おうとする訳だ、娘の為にね。しかしそこには、元アイドルだけど今は番組スタッフをしている男がいて、そのアイドルの熱烈なファンなんかも出てきたりして・・・」  
最初はおじさんの話だったんです。ご来場ありがとうございました。