vo4.「稽古開始」

切り替えが難しいんです
 え〜台本の執筆が停滞しております。理由は簡単。「稽古が始まったから」。
6月の頭より「最後の1フィート」の稽古が始まりました。当劇団は稽古の最初の一ヶ月でキャストを決め、本稽古に入るという形を取っております。つまり劇団内でオーディションのようなものを行うわけでして、この時期は皆がピリピリしたりアワアワしたりします。

「稽古脳」全開中の筆者
 今回の公演はスケジュールに若干の余裕もあり、春公演が終わってから一ヶ月程度、のんびりと台本を書く時間があったのですが、稽古が始まるとそうはいきません。単純に時間の問題というだけのものではなく、「稽古脳」と「執筆脳」を切り替えなければならなくなるからです。「執筆脳」はもう完全に一人の世界。しかし「稽古脳」は目の前にいる役者との世界。これは結構違う場所を使うんですねえ。ですから、稽古が終わってから「執筆脳」に切り替えようとするのには随分な力が必要になってきます。執筆していても明日の稽古のことが気になり始めたらもうNG。とりあえず台本の先のことより今ある部分をどうしようかという思考に切り替わってしまいます。そんなこんなで今週はかなり「稽古脳」だったので、今回もめでたく台本完成予定日に間に合いそうにありません。でもいつもよりは格段に早い時期にあげる予定なので、役者の皆さん、もう少し待ってね。
今回は特殊な構成の物語なので、来週はその台本について少々。


2005/6/16