vo3.「隠れ宿公演とは?」

「アトリエ公演」イメージ図
この夏に行われる、というか行おうとしている「ねりまの隠れ宿公演」とは、アトリエ公演のことです。アトリエとは「稽古場」のことです。誰がそんなカッコいい名前をつけたのかは知りませんが、つまり簡単に言うと「稽古場公演」です。カッコ悪いですね。何かものすごい劣悪な環境で芝居観そうなイメージですね。だから「アトリエ公演」。スマートですね。紅茶が出てきそうですね。
というわけでこの「隠れ宿公演」の企画が上がったのが、昨年の夏。つまり一年前。普通劇場の予約というのは一年スパンなんかがザラで、企画が上がった時点で、その次もそのまた次の劇場も押さえてあった訳です。ということで企画した段階から一年の月日が流れ、ようやく実現の運びとなりました。

第一回「隠れ宿公演」
お客様との写真撮影もありました

 実はこの「隠れ宿公演」今回が二回目です。第一回は2003年「傷心館の幽霊」という作品で、主宰の久間が準備一ヶ月ちょっとという強行スケジュールで敢行しました。終演後には作品の内容にちなんで、ご来場頂いたお客様をパーティーでもてなそうという企画なんかもあり、普段は舞台の上からしかご挨拶できないお客様と沢山お話させていただき、またお客様にもずいぶんとご好評を頂きました。
そりゃまたやるしかないっしょ。ってことで久間やメンバー達もいつかやろうと心に秘めていたのですが、そんな中、「次はお前がやれ」ってことで私に白羽の矢が立ったわけです。

 

 せっかくやるんなら何か面白いことがやりたいなあ。というのが基本的なスタイルの私は、すぐに芝居のイメージが沸いてきました。
ずばり「二人芝居」。
エアコンフル稼働でお待ちしてます
東京芸術劇場なんかと比べるとそうとうに狭い劇場になります。客席数、なんとたったの「40席」。やはりここは狭い空間を生かした芝居が面白いのではないかと、今思い出してもその一年前の段階で、けっこう作品のイメージが出来ていたような気がします。その後そのイメージはゆっくりと形を変え(いい風に言えば進化して)、「一篇の映画を巡る3つの物語」となりました。3つの話で登場する人物がちょっとずつ違いますが、少ない人数で魅せる芝居という最初のイメージは変わりません。小さな劇場で小さな芝居を紡ぐ。そんな贅沢を私自身も味わってみたいし、お客様にも味わっていただきたいのです。
さてそのイメージがどんな作品になっていくのか。いよいよ稽古が始まったので、来週はその辺りを。

ちなみに「稽古場公演」と聞いて劣悪な環境をイメージされた方、ご安心ください。夏公演といってもエアコン二台がフル稼働で皆様をお待ちしております。紅茶かどうかは分かりませんが、今回もドリンクサービス付、終演後企画も只今準備中です。この先何度もしつこく書かせてもらうとは思いますが、何てったって、
たった「
40席」。ご予約は超お早目に!

2005/6/9