甲斐堂勝役(小沢和之)
今回は稽古時間が非常に限られているにもかかわらず、ある程度の結果を出せたような気がします。反省点もかなりあるのですが、それは次の公演に活かしたいと思います。この公演で改めて思ったのは、私達はたくさんのお客様に観ていただくことで、役者の良い所が引き出され、その作品自体が、更に磨かれるものなんだなあという事です。ですから忙しい中、足を運んで下さったお客様に心からお礼を言いたいです。本当にありがとうございました。
前川勲(松本陽一)
 本番の1ヶ月前、シャム役の妹尾に「テグ族の生活を知るのには、まず箸を使わないで、手で食べてみたら?」とすすめてみた。ドライカレーを作ってためしに自分も手で食べてみたら、これがめっぽううまかった。食べ物のありがたみを実感するというか、スプーンとは違うあたたかさがあるというか。
 それ以来、妹尾は「テグ料理だ」といって、大道具の廃材を薪にして、ジャガイモを丸ごとぶちこんだようなスープを作るようになった。おかげで私の長年愛用してきたなべは黒焦げの金属の固まりと化してしまった。
 色んな役作りのやりかたがあるもんだ。


西岡咲役(附田泉)
西岡咲は全速力でフルマラソン。ペース配分なんて考えずただひたすら突っ走る、そんな感じでした。だから、”とにかく全力疾走、最後まで頑張る!!”これが私と咲との約束になりました。
彼女と駆け抜けたこの2ヶ月、のんびり屋さんのこの私が、
彼女に着いていくのは大変でした。大変だったけど、色んな物事の本当の意味での大切さ、を知る事ができたと思います。西岡咲を通して自分のことや色々なことを考えていると、無性に実家にいる家族や友達に会いたくなり、今年のお正月は帰ろうかな、と思ったりもしました。
それにしても西岡咲の登場シーン、「動かないで!」、しかも手には拳銃。あれっ、これどっかでみたことない?デジャビュー?と思った方もいるのではないでしょうか・・・


シャム役(妹尾伸一)

今日は、久しぶりに熱いポエムを書くぞ〜!!
今日は、晴天、絶好の片付け日和、自慢の料理をみなにもてなすものの不評の嵐。
今日は、実はそんな事などくよくよしてない。わしは昔から打たれ強い性格なんかな。
今日は、だからそんなわしだから芝居の反省などない。あるいは、素敵な思い出と一握りの小銭かな。
今日は、わしは今回学んだ事が山ほどある。でも日が立つにつれて、山ほど忘れて行く。
今日は、次回の公演でどれだけ自分の実についてるか分かるんじゃけど・・・
今日は、今年一年突っ走ってないにしても競歩で掛けぬけた。来年も競歩で突っ走るぞ。尻を左右に振りながら。(たてでもいいかな)
今日は、皆に迷惑を、かけまくったけどいい仲間にめぐりあえてよかった。
今日は、わしは公演の打ち上げの時のカラオケの中で強く思った。
今日のところはありがとう。

早川宗義総理(丸山順一)
丸山の役者人生のなかで一番の大物役。それが今回の総理大臣でした。いくらおとぼけの総理大臣と言ってもそれなりに存在感がなくてはならないと思い、役作りに ちょっとだけ悩んだりもしました。だけどいくら大物といっても やっぱり人間なんですよね。悩んだ結果できた人間くさい総理大臣を皆さんに感じていただけたなら幸いです。
竹原泰典秘書役(山田康弘)
もうすっかり冬ですね。9月の公演の頃はまだ暑さが残っていたのですが、街はすっかりコートをはおった人ばかりです。でも今年はそんなに寒くないような気がするのは気のせいでしょうか。
2001年が終わります。2002年になっても皆様の心が温まるような公演をやっていけるよう精進したいと思います。沢山のご来場ありがとうございました!ご都合や遠方でご来場できなかった皆様も応援ありがとうございました。


藤沢茜役(あづさ)
 エンディングの部分の台本が手渡されたのは、キャスティングが決定した後のことだった。台本を読んでいる私の頭の中には甲斐堂演じる小沢と前川演じる松本が下田の別荘で談笑している画が具体的に浮かんでいた。いつもは台本をあまり客観的に読むことの出来ない私なのだが、その時ばかりはすっかり一観客として読んでいることに気付いた。そして、頭の中に浮かんだ舞台の照明が消えた時、ちょっと感動して泣いてしまった。自分の出ている作品に感動して泣くなんて、バカバカしいというか手前味噌というか、でも何だか幸せな奴だなー、とぼんやり考える日々だった。
宮園舞役(宇田川美樹)
 久間氏の台本には1/4の確率で異国(架空の)人が出てくる。そして決まって色黒なのである。今回はシャムという役を演じた妹尾が標的となった。
 楽屋で顔や腕茶色のドーランで塗っている妹尾を見て、懐かしく思った。私も「ON THE WAY HOME」で異国人「ハイマ」を演じたからである。胸とコカン以外、茶色のドーランで1時間半かけて塗り上げるのである。初日より2日目、2日目より3日目。日が経つにつれてドーランののりもよくなり、最終日には塗らなくてもいいくらいドーランが皮膚に馴染んでいる。多分、今後久間氏の台本に異国人が出てきたとしてもドーランを全身に塗らなければならないことはないだろう。そして妹尾と通じるものを感じてしまった私。久間氏の策略か?!多分、数年後その確率にヒットして私と妹尾が異国人の兄弟役で舞台に立っているような気がしてならない。
三矢知美役(萩巣千恵子)
今回はほぼ一幕劇の様な感じで、私は初めて、いったん登場したら、ラストまで(正 確にはラスト直前まで)ずっと板に付いているということを体験しました。
最初は、「うわ、大変そうだな」って思ったのですが、 いったん登場してみるとあとは場面はとても早く進み、あっという間にエンディン グ、という感じ。もっと甲斐堂さんちにいたいよ〜と言う気持ちでいっぱいでした。 初のおとぼけアホアホキャラも楽しかったです。 素敵なセットを組んでくれたスタッフの方々、素敵な曲を選んできてくださった音響 様、照明様、そして、 会場に足を運んできてくださった皆様、本当にどうもありがとうございました!


メープルハウスの従業員役(加藤祐子)
前回、「公演が終わったら夏を楽しもう」と思っていたら夏が終わってた。 今回、「公演が終わったら秋を楽しもう」と思っていたら秋が終わってた。 そうして毎回季節を楽しむ事を忘れていましたが今回、冬を楽しむ事は出来そうだ。 が、私は冬が嫌い。 どうしよう。 メープルといえばカナダ。カナダと言えば冬景色(by加藤の連想ゲーム) 今年はメープルさんの思い出を胸に冬を遊んでみますかね。 次にもっともっと舞台の上で遊べるように。
SP(田中寿一)
SP(春日雄大)

・・・・ (SPだったから)

 

佐藤愛子
今回初めて参加させていただきました。とにかく楽しかったというのが感想です。自分も早く舞台に立てるように、頑張りたいです。
嘉山 理絵
怒涛の二ヶ月間だった。 それが今回の公演で真っ先に浮かんだ感想です。 とにかく、いろんな事があって、いろんな事をしました。 キャスターの声では何度も録音しなおしたのに、後で聞いて みるとやっぱりちょっと気に入らなかったり。 あとは今回の大きな収穫は、大道具製作において、いろんな 工具が使えるようになったことかなあ。Myなぐりも買ちゃったし。 ちょっとした日曜大工だったら「任せてくれ」って感じです。 あ、こんなこと書いてたらまた誰かに「男らしい」なんて言われそう なのでこの辺でやめときます。 ご来場くださった皆様、また、来られなくても応援して下さった方々、 本当にどうもありがとうございました。