◆嘉山理絵による作品レポート◆

最初にお届けするのは、「桐の林で二十日鼠を殺すには」の作品レポート。
今回4度目の再演とはいえ、久々の上演となるため、実はベールに包まれているこの作品。
レポーターは、6Cの歴史を隅々まで知る、嘉山理絵。
過去出演者も登場!?

皆様こんにちは、かやまでございま〜す!(←サザエさん風に)
今回は「桐の林で二十日鼠を殺すには」のレポートです。
作品について、わたくし嘉山がご案内いたします。



この作品、ホームページやらチラシやらで目にした方は多いと思いますが、記念すべき6C旗揚げ公演で上演されました。その後幾年を重ね、今回で4回目の上演となります。
この物語の舞台設定は昭和59年。
昭和59年といえば、わらべの「もしも明日が」がヒットチャートの1位になり、チェッカーズが「ジュリアに傷心(ハートブレイク)」な年でした。もちろん携帯電話なんかもありません。今回ご来場下さるお客さんの中には、まだ生まれてない方もいるんですよねぇ。うひゃあ。
再演をする場合、演出の方では「次に上演する時は、もっと大きな劇場で」とか「もっと台本を練り直して」とか考えることもあるみたいですが、作・演出の久間氏によると、前回は特に思い残した事とかないそうで。でもこの作品をほとんど直すこともなく4回も上演するというのは、やはり相当な思い入れがあるのでしょう。

ではここで、前回、物語の重要人物・天宮博士を演じた小沢和之(和さん)に当時を振り返ってもらいましょう。

「再々演で天宮博士をやらせていただいた時に、初めて芝居の楽しさを覚えた記憶があります。
既に完結されている台本を手にしながら作る利点として、複数の表現からベストのチョイスを熟考するゆとりが生じるということです。これは作品のクオリティーを高める要素の一つになり、演出家とともにその作業を楽しんだ気がします。
本番中にクライマックスで鼻をすする音がし、何事かと思えば客席から何人もの人が泣いてくれてるんですね。驚きました!ちなみにその時の権爺の猟銃は、演出家と相談しながら僕が作った力作でした!まさかそんな使い方されるとは・・・ん?そんな使い方というのは劇場で確かめて見てくださいね!新生「桐の林〜」ではStudio Lifeの牧島さんが天宮博士をやってくださるので、皆さん必見ですよ〜!」


濃い演技で定評(?)のある小沢和之に対して、今回はまた違う濃さを持つ牧島さんの天宮博士。
私も非常に楽しみです。

ちなみに、初演の時に観に来て下さったその筋の方に、火サス(今はなき長寿番組「火曜サスペンス劇場」)の台本を書いてみないか、とのお誘いがあったそうです。
さあ、どんなお話なんでしょう・・・?

以前ご覧になった方もそうでない方も、期待を裏切ることはないと思いますヨ。
お楽しみに!






←演技指導に演出の久間氏もヒートアップ!後ろに立っているのは取材日に初合流した牧島さん








前回「0:44の終電車〜」ではバイオレンスな刑事役が一転、今回はシスター役の宇田川嬢→