◆ライター宮岡の突撃客演インタビュー◆

ライター宮岡です!ナビゲーターだけでなく、インタビュアーまでやっちゃいます!!
お次は外から参戦して6Cの作品を盛り上げてくださる、「桐の林〜」の客演さんお二方が登場。
実はこのお二人、偶然にも宮岡と同い年!!
いつものインタビュー企画よりもラフな感じでお届け致します。

鈴木智晴(ホーリーピーク)編
〜6月某日 稽古場からの岐路にて〜
宮岡 ちょっと智晴君、智晴君!!
鈴木 なんだ!俺は忙しいんだ!!今から飲みに行くんだ!
(と言いつつ、歩みを遅めてくれる鈴木氏)
宮岡 そこをなんとか、居酒屋までの道すがらお時間下さいな。
客演さんへの特別インタビューなんです!オネガイシマス!
鈴木 と・・・特別インタビューか・・・仕方ないな。居酒屋に着くまでだぞ。
(と言いつつ、答える気満々の鈴木氏)
宮岡 ありがとうございます!!!それでは早速。
まずはですね、どうよ、稽古の調子は?
鈴木
真剣に?台本を読む図
悩み絶頂だね(笑)。
以前宇田川さんに「辰哉はもっと繊細なんだよ。智晴君は芝居の芯が太いからもっと細くしなきゃだめだよ」って言われたのね。それで、今まで繊細に作ってきたんですよ。んで、今日ビデオテープに撮った通し観たら、あまりに繊細すぎて「影うすっ!!!」って(笑)。だから次回の稽古から作り直さなきゃと。
宮岡 じゃあ、正に今日から悩み絶頂に入ったってわけね。
鈴木 そう。もう、観て凹んだから。
昨日の夜は(Yahooで配信されている)コルコル観て『俺、最強』って思ってたんだけど(笑)。
宮岡 そんなことは聞いてないが。
鈴木 ホント俺、最強だったから。輝いてたから。
宮岡 はい、そうですか。
鈴木 とにかく、これじゃうすい!って。ダメだ!!って。
3200円取れないと思いました。はい。
宮岡 6Cでは初シリアスだけど、どうですか。
鈴木 心の中はいつだってシリアスさ。
宮岡 ああ、そうですか。
鈴木
「TRUSH!」より帽子キャラ
あのね、まあ僕、舞台出るって言ってもほとんど6Cさんぐらいなんだけど、コメディが続くとね、いろいろ脱線していく自分がいるんですよ。で、自分で自分のネジが緩んでるなーと感じるんですよね。だから今回、キュキュキュッとネジを締めてるんですよ。
シリアスって正確さが求められるじゃないですか。計算された戯曲で、ここでお客さんにこういう感情を、とか、それをきっちり見せるためにはミスが出来ないわけですよ。シリアスな作品でそういう経験をする事で、ネジを締め直してるんですよ。
宮岡 締まってる感じ?
鈴木 うん。締まってる感じ。
宮岡 宇田川さんや牧島君、平川君とか、共演者はいかがですか。
鈴木 知らねーです!(笑)
宮岡 自分だけですか!?自分中心ですか!!
鈴木 各自自由にやってりゃいいんじゃないでしょうか。出たとこ勝負で。
みんな頑張ればいいと思います(笑)!!
宮岡 久間さんの演出は初めてよね。そこはどんな感じ?
鈴木 あー、始まる前はねえ、いろんな話を聞いてたのね。
日替わりだとか、A型の日とB型の日があるとか(笑)、いろいろ聞いてたからどんな感じなのかなあと思ってたけど、実際始まってみたら、別に違和感はないです。
宮岡 すぐ馴染んだ?
鈴木
コルコルも帽子キャラ。
うん、割と。
なんていうのかなあ・・・久間さんには等身大を求められてるって感じたね。
ほら、トムさん(松本)は結構、架空の人物を求めてくるというか「こういう人いたらいいな」っていう感じなんだけど、久間さんは「こういう人いるよね」っていうところを突いてくるというか。
・・・雨が降ってきたぞ、おい。
宮岡 降ってきたね。
鈴木 って感じがする。うん。でも特に違和感はないです。
宮岡 自分の役どころと言うか、みどころとかは?
鈴木 目の輝き(即答)。
宮岡 あーー!!そうだよね!!めちゃめちゃキラキラしてるよね!!!
それはあたしも思った!
鈴木
D・ミリガン。やっぱり帽子。
今までね、6Cでは帽子キャラが多かったのよ。でも今回は被ってないから。
目の輝きに注目です(笑)。
宮岡 すごいよねー、あのキラキラは。見逃せないね。
鈴木 俺の目の輝きは、モリエールなら後ろまで届く!(笑)
宮岡 いやあ、あれはミモノだね。
鈴木 え?ホントに?でも、全然意図して無いんだけどね。
今日(の通し)なんか割と曇ってた方だよ。
宮岡 いやいや今日も輝いてましたよ。
シスター里美との二人のシーンなんか特にね、キラッキラしてるよ。
鈴木 ああ、あれはわざと(笑)。
宮岡 ほほー、目の輝きを調節できる男・鈴木智晴。
鈴木 そうです。
宮岡 ではでは、今回、初絡みとなる牧島さんについてはどうでしょ。
鈴木 まっきーの事というか、実はね、平川洋祐君と牧島さんと僕、同い年なんですよ。
なので「桐の林・夏の大三角形」に注目ですよ。
宮岡 そうだよねー。アタシも同い年なので、一緒にやってる3人がうらやましい。
鈴木 同じ劇団にいるわけでもなく、たまたま出会ってしまった感じなんだけどね。
台詞で『君はまだ若い』とか言われるんだけど、『オマエも同い年じゃねえか!!』って(笑)。
でもねー、観たら「こいつらホントに同い年かよ!」って思うよ。
宮岡 思う思う(笑)。
鈴木 久間さんからは、「大中小」って呼ばれてるんだけど。その「大中小」に期待してください!
宮岡 もう散々6Cに客演してもらってて今更な質問だけど、誰か気になる役者さんとかいる?
鈴木 トムさんだね(断言)。
宮岡 ・・・はっ?なんでよ!?
鈴木 「露の見た夢」で主役のタジムをやったトムさんの印象が強くてね、久間作品=タジムみたいな。あれを観た時に「ああ、久間さんってこういうお芝居が好きな人なんだ」って知ったのね。
だから、俺の中ではライバルは「露〜」のトムさん。
宮岡 ふーん。なるほど。じゃあ最後にメッセージをいただけましたら。
鈴木 今回の俺のテーマは「涙雨」です!
当日はハンカチ2枚じゃ足りないですよ。劇場内に傘持ち込んでください(笑)。
宮岡 大洪水ですか(笑)。
鈴木 はい、傘が必要で・・・あ!居酒屋が見えてきたじゃないか!!
俺忙しいから!
これから飲みに行かなきゃいけないから!!
(居酒屋に向かって一目散に走り出す鈴木氏)
宮岡 あぁ・・はーいどうも・・・ありがとうございましたぁぁ・・・

牧島進一(劇団Studio Life)編
〜6月某日 稽古場、昼休み中〜
宮岡 牧島さん!!牧島さん!!
お昼ごはん食べてるとこすんません!!ちょっとお時間よろしいですか!?
牧島 なんでしょ。(モグモグ)
宮岡 インタビューしたいんですけど、いいですかね!?
牧島 いいですよ〜。(モグモグ)
宮岡 ありがとうございます!!では早速。
ではですね、いよいよ稽古に合流しましたが、どんな感じでしょうか?
牧島 いやー、大変だね。ちょっと遅れすぎたね(笑)。
いやでもね、凄いよ俺。(合流)4日目にして台詞ほぼ完璧。
宮岡 あ、自分で言っちゃった?
牧島 あ・・・完璧は言い過ぎた。
宮岡 まあ、書いちゃうけどね。
牧島 いやいやいやいやいや。勘弁してください(笑)。
宮岡 稽古の雰囲気はいかがでしょ。
牧島
台本に夢中の牧島氏
「かりすま」の時から2回目なんだけど、絡む人が前回と全然違ってて、でもね、僕がお客さんとして6番シードさんを観に行った時にお芝居を観た事のある人達ばっかりなので、「一緒にやったことはないけど知ってる役者さん」と一緒にやるのは楽しいですね。新鮮ですし。
宮岡 今回の役どころは?
牧島 これがねー、また医者なんですよ(笑)。
宮岡 また医者(笑)!!
牧島 もうねー、そろそろ数え切れなくなってきた、自分の医者歴(笑)。
宮岡 牧島君から「医者やりました」って話は何度も聞くんだけど。
牧島 そうそうそう。
だって、久間さんと初めて話した時も『どんな役やってるの?』って聞かれて『だいたい医者かストーカーですね』って(笑)。
宮岡 すごいセレクトだよね。
牧島 でも何故かね、スタジオライフでは医者かストーカーって言うとたいてい僕。
っていうか、ストーカーは今のところ僕だけ(笑)。切ないけどね。
宮岡 ストーカーと言えば牧島進一ですか。
牧島
頼まずとも、ポーズを決める
そう!続いた時期がありましたね。
でも、スタジオライフでは基本的に日本の芝居をやらないんですよ。なので、実は日本人の医者は初めてです。医者だけど父親っていう、そういうのも初めてだし。
割と今までは「職業が医者」っていうのが多かったんだけど、今回は、職業が医者って言うよりも、父親としての部分の方が大きかったり。
宮岡 父親になってみて、どうですか?
牧島 そうですねー。この間までロミオの父親だったんですけど、その時に「父親ってなんだろう」みたいな事を散々考えてたので、割とすんなり入っていけたかな。
自分が親になったことってないから想像するしかないんだけど、でも少しだけ分かってきたというか、「こういう気持ちなんじゃないかな」っていうのが出てくるようにはなったかな。
宮岡 昨日の鈴木智晴のインタビューとは打って変って、真面目な感じですね。
牧島 えー、ガッカリだ!!(笑)ごめんね真面目で・・・
宮岡 いやいや大丈夫ですよ。
あ、その鈴木智晴君ですが、実際は同い年で。それなのに、役柄上、彼は息子のような存在ですよね。
牧島 そうなのよ!!
あのね、まずね、同い年が平さん(平川)含めると3人いるんだけどね、明らかに俺が最年長の役ってどういうことよ!
宮岡 いやいや、順当でしょ(笑)。
牧島 ええ!?マジで!??
宮岡 そうでしょ。(上から)まっき→平君→智晴君って。
牧島 でもねー、合流してから智晴君の辰哉を観たわけじゃないですか。
「20歳はないだろ!!!」って(笑)。
(鈴木智晴演じる「辰哉」は20歳の設定)
宮岡 ああ〜、残念ながら20歳に見えないぞと(笑)。
牧島 そう!!タメだから言うけど、「おっさんやん!!」みたいな(笑)。
宮岡 でも、牧島君と比べたら、やっぱ・・・ねえ、牧島君の方が・・・ねえ・・・
だって、(役柄の)立場逆だったら有り得なくない?
牧島 いやいや!!出来るって!絶対僕でも出来るって!!
だって去年、15歳くらいの役やったし!!
宮岡 まあ、それを15歳と他人が認めるかどうかは別として(笑)。
牧島 おかしいなあ・・・そうか・・・
でもね、智晴君ってすごい面白い子なんですね。
「子」って感じなのよ、やっぱ。タメなのに(笑)。
宮岡 平君も結構絡みますよね?
牧島 そうですね。いろいろしゃべるとネタバレになってしまうんで伏せますけど、とりあえず、「平さんには負けねえ!!!」と。
これ、観れば分かると思います。
宮岡 ちなみにですね、今回一応、桐のレポートなんですが、牧島君は「ラストシャフル」にも出演という事で、そっちも方もちょっと語って欲しいんだけど。
牧島
ダメ出しに耳を傾ける
え!?語る!??
いやアレはね、語る事は出来ないね(笑)。
初めてラストシャフルの稽古に行った時ね、入った瞬間から(桐と)空気が全く違うのね。「これ同じ劇団なの!?」みたいな。
でも、空気が違ったから僕も桐の時と180度だか270度だか分からないぐらい度数が変わって。
宮岡 ハジけてるよねー。(笑)
牧島 あんなの全然予定してなかったから!!
あれ、その場で生まれてるから(笑)!
宮岡 ラストシャフルの稽古場で「やべーーー!!たのしいーー!!」って叫んでたもんね(笑)。
牧島 稽古に参加するまでは「僕は桐のキャストで、ラストシャフルはゲスト」みたいな気分だったんだけど、もう、すっかり一員ですね。俺も入れてくれ!!って。
うん。「ラストシャフル」も俺を見に来い(笑)!!
宮岡 まあ、ワタシはラストシャフルの方で絡ませてもらうわけですが、あのシーン、久間さんが許してくれるかどうか分からないけど・・・日替わりで行きたいよね。
牧島 やりたいねー!!「全ステ違う」っていう感じでね。
宮岡 観てる人が「今回はこう来たかー!」みたいなの。
牧島 やりたいねー。
どっかしら違う、みたいな。
宮岡 じゃあ、毎回変えちゃいましょう。
牧島 そうですね。1ステも見逃せない感じで。
宮岡 それでは、お昼ごはんも随分平らげたようなので、最後にメッセージを。
牧島 「桐の林」と「ラストシャフル」と2作品あります。で、僕、どっちが面白いかっていうのが台本読んだ時は分からなかった。ジャンルが違いすぎて。で、両方参加してみて、やっぱりどっちが面白いのか分からない。うーん・・・もう、どっちも面白いね。決められないくらい面白い。
僕自身、両作品同じだけ好きなんで、是非是非、どっちも俺を観に来い!(笑)
いや、それは冗談として、1作品のダブルキャストとかじゃなくて、これだけカラーの違う作品を一度に観れることってなかなかないので、是非是非観に来てください!
宮岡 はーい。お昼の忙しい時にどうもありがとうございましたー。
牧島 はーい。じゃあ歯磨きしてきまーす。