4月10日(土)・11日(日)
 
先週と今週の演出風景

やや前屈みな今週の私

「よお〜く考えよう〜お尻は大事だよ〜」
えー、そんなCMの替え歌を作るくらい、今週の私は
過酷な状況に置かれたのであります。
 土曜日、急遽稽古を午後からにしてもらい、私は
ある病の為、練馬区のある病専門の病院へ。その場である部分に麻酔を打って、ある部分の切開を。プチ手術です。
フラフラになりながら稽古場へ。いつも座っている稽古場の木製の椅子を、ふんわりとしたソファーに変えてもらい、座布団を二枚重ねて着席。それでも
ある部分の痛みが激しいので、ふんぞりかえったような体勢で演出開始。私はいつも「用意、はい!」というもの凄く着合いの入った掛け声を身上としていたのですが、大声を出すとある部分に激痛が走るので、周りの役者に演出掛け声の代役を依頼。様々な人の「用意、はい!」が稽古場を飛び交います。
そしてふんぞりかえったまま、ぼそぼそとした声で演出。おそらく著名な老演出家なんかはこんな感じでやってるのかななどと想像しつつ、周囲には「えらそうに見えるでしょうが決してそんなつもりはありませんよ」とフォローを忘れない私。

 あまりに私がぼそぼそ喋るので、役者の皆さんも「トムさんが喋ってるよ。しー!」と気を使ってくれ始めました。その優しさが私のある部分にしみていきます。
頑張れ、ある部分!とくじけそうな自分を奮い立たせながら稽古は終了。芝居をやっていれば親の死に目にもあえない、の言葉を胸にここ何公演か風邪すら引かなかった私が久々に訪れたピンチ。まさか
ある部分でそうなるとは…。
台本を執筆する為に、延々椅子に座り続けていたのがマズかったのでしょうか。
ある部分の病を経験している役者Tと傾向と対策について盛り上がります。
現在は治療の甲斐あってだいぶ回復してきました。公演中止になるようなことはありません。でも当日劇場にこんな張り紙があったら嫌ですよね。

「本日は、演出家のある部分の痛みが激しい為、公演中止となりました」