3月20日(土)・21日(日)
 
「マジマジマジ?」

今やはな○パパ

 台本25ページというネタで三週も引っ張ったんで今週は稽古の話を。
 稽古が始まってはや一月。早いもんですねえ。役者の皆さんもだいぶ台詞が入ってきて、台本を離しての抜き稽古も珍しくなくなりました。が、台本を離したての時は一番台詞が危ないもの。今週、ある役者が台詞を間違えて、「本当かよ兄貴」という台詞をこう言ってしまいました。
マジかよ兄貴」
やばい。今作は昭和29年が舞台。まだ
薬丸紀元前。当然、「マジ」という現代では標準語と化したこの言葉はありません。なるほど、現代劇なら、台詞を間違えたり、アドリブを入れたり出来ますが、そうは問屋がおろさないことが判明。言った本人も、言った瞬間に「シクった」と思ったそうです。その表現もアウト。


シクっちゃいました」

ってそれもダメ!

 新しいシーンで、「ハーモニカ」という台詞を何気なく書いたのですが、ある役者が、「当時はハモニカって言ったんじゃないかな」と指摘。その本人も確かな記憶ではないので、現在追跡調査中ですが、何気ない一言に時代が出るんですねえ。役者の皆さん、台詞を忘れたりした時のアドリブは慎重にお願いします。
ここで名案をひらめいた。上演後に、「この台詞は当時は言わなかったよ」という台本のご指摘を受けた際の返答。
「あれは役者のアドリブなんです。へへ、現代っ子なもんで」
これで全部切り抜けよう。